SYLLABUS 試験要項とシラバス

合格者像

人工知能プロジェクトマネージャーの合格者像は、「AI構築に関する専門知識の全体像を理解し、自身でもAI構築可能な技術的背景を持ちつつ、”組織に成果をもたらせるAI”の構築のために目標を設定し、責任を持ってチームを牽引して、予算、品質、スケジュールの面で計画通りプロジェクトをマネジメントできる人材」です。

AIプロジェクトマネージャーに必要な力(当団体定義)

  • AIプロジェクトの
    企画力 / 検討力

    プロジェクトの目標を定め、AIによって目標実現するまでの算段を立てる力

  • AIを開発させる技術
    / 使いこなす技術

    部下や協力先のエンジニアと共創してAIを開発し、使いこなす力

  • 困難を超えて
    プロジェクトをやりきる力

    発生する諸問題をクリアし、カタチに仕上げる力

上記の力を発揮する為、AIプロジェクトマネージャーに求められる立場と心得(当団体定義)
  • イノベーションの主体者たること
  • チームを守る盾たること
  • モノづくりの最終品質責任者であること
試験時間

合計90分 ※各制限時間内に回答すること

出題数

大問で78問 ※大問中に複数の小問が入ることがある

配点

990点満点 合格基準は80%程度の正答率 ※試験に応じ合格水準は調整が入る場合がある

「組織及びマネジメントに関する分野(A,F,G):計360点」と「技術的専門知識に関する分野(B,C,D,E):計630点」の合計点で合格を判定する

出題形式

択一式 ※ただし、回答の為に計算が必要なものがある

出題範囲

公式シラバスに準ずる

受検環境

WEB試験にて開催

授与資格

合格基準を満たしたものに「人工知能プロジェクトマネージャー」の資格を授与する

試験概要

試験の合格者は「(一社)新技術応用推進基盤認定 人工知能プロジェクトマネージャー」資格を取得することができます。

※人工知能プロジェクトマネージャー試験は一般社団法人新技術応用推進基盤の商標登録済資格です。

履歴書への記載はもちろん、名刺、Linkedinの自身のページへの記載などにご活用いただけます。

資格の活用と身に付く力

AIプロジェクトの難しさは、一般的なITプロジェクトやコンサルティングと比べ先の見通しを立てることの困難さにあります。AI技術を企業の売上に変換する為には、社内戦略や顧客の課題をAIで解けるように翻訳し、案件としてまとめて完成に導く人材が不可欠です。 

本資格は、まさにこのような人材であることの証明になります。合格を目標に知見を蓄積することで、この”AI業界で最も不足し、重要な人材”となる力を身につけることができます。

  • 個人受験者様のメリット

    ■AIプロジェクトに求められるスキル/知識の整理とレベルアップ
    ■プログラマからマネージャー/投資家/経営者へのキャリアアップ
    ■自身が経験から得てきたスキルの証明

  • 社員様に受験を奨励する
    企業様のメリット

    ■自社の社員の対外的なスキル証明
    ■採用・昇格判断の基準
    ■社員のスキルアップに対するモチベーション向上

  • 社会人大学院・理工系大学院等の
    教育機関様のメリット

    ■AI関係の講座の修了基準に
    ■自大学の学生の就職活動支援に

試験実施背景と意義

近年、人工知能(AI)は企業活動のアナリティクス・デジタライゼーションにいっそう活用されるようになりました。もはやAIはアカデミズムをはなれ、「ビジネスとして地球を科学する」ツールとなっています。

しかし人工知能をビジネスに用いる時、下記のことを正しいアナリティクスの知識を基に実行できる人材は多くありません。

  • step
    01
    あるべき目標感を 設定し、
  • step
    02
    実現性・妥当な方法論で目標までの道のりに設計し、
  • step
    03
    法令を遵守しながら、
  • step
    04
    関係各所と折衝をおこない、
  • step
    05
    納期までに価値をだす

いわゆる「プロジェクトをまわせる」人材が極めて少ないのが我が国の実情です。 これまで関連各社の努力によって、PythonやRといったプログラミングを学ぶ環境とcertification(能力の証明としての資格)は整備されてきました。これにより逆に顕著となってきたのが、「優秀なプログラマ」だけではビジネスが成立しないという事実です。

 

ビジネスの推進には、組織の目標を理解し、To-Be(あるべき姿)に向けた現実的な方法論を構築することができ、必ずしも専門家でない「意思決定者」に要点を伝え、組織として物事を前進させていく人間が絶対に必要です。

 

しかし、ビジネスがソースコードで成り立っているわけではないことに同意する方は多いにも関わらず、これまでの我が国のマネージャー向け教育・資格はずいぶんおざなりだったように思います。マネージャーの成長は個人的経験に任されているというのが実態ではないでしょうか。

 

人工知能プロジェクトマネージャー資格は、このような状況を打破し、真に”マネジメント”をできる人材の輩出を目指しています。技術を知らない”なんちゃってマネージャー”でも、ビジネスを知らない”プログラムオタク”でもない、本来の意味のマネージャーであることを証明する資格です。

 

本当の意味でのマネージャー人材こそ、アナリティクスのユーザー企業・提供企業ともに、もっとも社内で育成すべき人材であると確信しています。

出題範囲と質問意図

試験は7つの分野からなります。問題は各分野のすべてから必ず出題され、ある分野から問題が出題されないということはありません。

90分の試験時間で、78問の課題に回答することが求められます。

また、合否は重ね重ね85%の正答率になるように設定されています。

一般的な資格試験と比べ合格の正答率を高めに設定しているのは、「プロジェクトマネージャーは品質管理の最終責任者である」からです。マネージャーがチームNo.1の技術力を誇る必要はありませんが、逆に”まったく知らないこと”はあってはなりません。また、安定的なパフォーマンスを発揮することも重要です。そのため、どの分野でも高い正答率を出すことを要求しています。

  • 分野A
    目標設定能力

    架空のケースを基に、思考力を確認する分野です。

    (例)
    ・人工知能で何の課題を解決すべきか
    ・それは組織全体の課題の中でどんな意味をもつのか
    ・どういう状態になれば解決されたといえるのか

  • 分野B
    統計的理解

    分析に関する技術的な理解度を確認する分野です。

    (例)
    ・回帰分析、決定木SVM、NNなど各手法の概要理解
    ・ハイパーパラメータの理解
    ・目的変数と説明変数の選択への理解

  • 分野C
    統計理解の実装力

    分析を自立的に行うための技術的な理解度を確認する分野です。

    (例)
    ・Python/R等の基本的なプログラミング言語への理解
    ・各種ライブラリへの理解と利用力
    ・各種統計ツールへの理解

  • 分野D
    モデルの評価/向上能力

    作り上げたモデルを評価し、説明し、改善の打ち手を考える能力を確認する分野です。

    (例)
    ・”良いモデル”とはなにか
    ・”良いモデル”とする為の前処理のノウハウ
    ・”良いモデル”とする為のパラメータフィッティングノウハウ

  • 分野E
    システム構築能力

    システム構築に関する技術的な理解度を確認する分野です。

    (例)
    ・エッジコンピューティングのNW構成をどうするか
    ・セキュリティを担保したDB構成はどうするか
    ・商用化におけるモデルアップデート方法はどうするか

  • 分野F
    プロジェクト遂行能力

    プロマネに関する推進能力を確認する分野です。

    (例)
    ・稼働管理 / 線表の引き方
    ・遅延リスクの予測と解決策の提示力

  • 分野G
    法令理解

    人工知能プロジェクトに必要な法令知識を確認する分野です。

    (例)
    ・データ / モデルの所有権は誰にあるか
    ・プロジェクト中の技術的発見の所有権は誰にあるか
    ・NDA(秘密保持契約)の締結について

受験日程

(一社)新技術応用推進基盤では、CBT(Computer Based Tasting)方式を採用し、24時間365日受験のお申込みを受け付けております。

お申込み後、受験者様のご都合の良いタイミングで自由に受験することができます。

 

ただし、受験のお申込みは、月に1回のみ可能です。同じ月に何度もお申込みすることはできませんので、ご注意ください。これは再受験の場合、必要な知見を修得するには一定の時間が必要になることをゆえの対応となりますので、ご自身の学習期間を確保のうえ、適切にご受験頂きますよう、ご理解を頂ければと思います。

受験上の注意事項

  • 受験はご自身のPCから実施頂きます。
  • 受験中に「戻る」ボタンやタブの×ボタンを押した場合、試験画面から出てしまい、失格となりますのでご注意ください。
  • 試験の公平性を担保するため、通信環境の悪化等、事情の如何を問わず、途中で試験を退出した場合も同様に失格となります。必ず安定した通信環境のある、落ち着いた状況でご受験頂きますようよろしくお願いします。
  • 試験には一部、回答に計算が必要な問題が出題されることがあります。必要な方はお手元に電卓等をご準備ください。
  • 試験をお申込みした時点で、不正な受験・利用を行わないことに誓約いただいたものとします。なお万が一、不正な受験が発覚した場合は当該受験を無効とするとともに、今後一切、当団体のあらゆるサービスのご利用をお断りします。その際、受験料等のご返金はいたしかねます。また不正受験は、その協力者ふくめ、有印私文書偽造・行使などの刑事責任が問われる場合があります。
  • 上記に関連して、当資格の合格者が履歴書等に当該事項を記載のうえ企業等に就職した後、実務能力・スキルから不正受験ではないかとのお問い合わせがあった場合、当団体は可能な範囲でお問い合わせ企業の調査に協力する場合があります。
受験費用
個人お申込

18,700円(消費税込み)

大学等教育機関を通したお申込み

8,800円(消費税込み)

企業等の法人様を通したお申込み

受験人数等に応じた割引あり

よくあるご質問

お申し込み・ご受検について
領収書の発行は可能ですか?

個人受験様はクレジットカード会社より発行される明細書を持って領収書にかえさせて頂いております。 教育機関・法人様の団体受験に関してはお問い合わせください。

試験の日程はいつ頃になりますか?

人工知能プロジェクトマネージャー試験の日程に関しましては、受験日程・注意事項のページ(本ページ)の上段の記載もご参照ください。基本的には、毎月1回お申込みが可能ですので、お申込みの上、ご自身の都合の良い日程で受験することができます。

学生ならば、個人申込でも教育機関向け受験費用で受験できますか?

現在、大学に所属しておられる学生の方でも、個人でお申し込みをする場合は個人受験と同じ費用がかかります。ご自身の所属大学や所属研究室にお問い合わせいただき、教育機関様を通した団体受験が可能か、ご確認いただくことを推奨させていただきます。

団体受験は何名から申し込みが可能ですか?

基本的には10名様から承っております。法人研修と受験がセットになったプランや、年間の延べ受験人数でお受付するプランなど、ご要望に合わせたプランをご準備しておりますので、詳しくはお問い合わせください。

お問い合わせはこちら

キャンセルや返金は可能ですか?

大変申し訳ございませんが、キャンセルや返金はお受付いたしかねます。あらかじめご了承いただければ幸いです。

受験結果の確認について
結果はどのように知ることができますか?

受験後2週間後を目途に、ご登録メールアドレス宛に合否結果およびスコアをご連絡します。ドメイン(aipm-scorereport-noreplyアットマークnewtech-ma.com)からの連絡を受信できますよう、ご設定頂ければと思います。受験後、2週間を経過してもメールを受信していない場合は、迷惑メールフォルダをご確認の上、不達でございましたらシステムエラーの可能性がございますので、お問い合わせ窓口よりご連絡頂ければ幸いです。なお合格者については受験月単位でとりまとめの上、翌月20日までを目安にご登録いただいたメールアドレス宛に合格証をご送付いたします。

合格証はいつ頃発行されますか?

受験月の合格者をとりまとめのうえ、翌月20日までを目安に合格者のみ、ご登録いただいたメールアドレス宛にご送付いたします。
例:4月中のいずれかの日に受験した場合、4月月末締めにて合格者をとりまとめのうえ、5月20日までを目安に合格証を発送

なお、合否の結果そのものはスコアレポートでも確認することができます。
また人工知能プロジェクトマネージャー試験の合格証には、スコアも記載されています。合否はもちろん、より高いスコアでの合格を目指していただければと思います。