MoT Training 実務者の為のMoTスキルアップ研修

複雑化する現代社会では、技術が優れるモノが売れるモノではなくなっています。
市場や顧客により沿った技術開発や、MoT的視点での技術戦略・事業立案できる人材の育成が必要です。

技術×ビジネスをテーマとした法人様向け研修をご用意しております。


技術価値評価
研修

本研修は、技術の価値を正しく評価し、戦略的な技術開発の仕組みを導入することを目的としています。また、「文系中心の企画/投資部門の方にもわかりやすく説明する」方法を学び、技術者と経営者が共通の土台で会話できる土台の醸成を目指す研修コースです。

本研修の意義

なぜ、技術価値評価なのか?

技術の価値算定は難しい

「研究開発の功績」と「市場から得られる収益という功績」の間には大きなジャンプがあり、その関係性の読み解きは企業の投資判断に重要です。
現実には、「技術開発の市場からの評価」を予測できず、かなりの金額と時間を投資しても論文レベルで停止してしまう技術もたくさんあります。
技術価値を評価し、自社の研究開発ポートフォリオを適正化する努力は、企業活動にとって非常に重要になります。
ありがちな評価基準の違い:ミス・コミュニケーション

この物性値は他企業では出ていないし、当社の技術力は高いと言っていいはず。
きちんと特許も取ったし、論文としても好感触だった。この技術は高い価値があると評価できるはずだ。

いくら物性値がよくても、そのぶん高コストな原料を使っていては意味がないし、量産を考えていないような製造方法では何に使えばいいというのか?
というか、そもそもこの物性値を良くするというのは、誰がお金を支払うほど欲しがっているのか?技術的には困難を乗り越えたというのを否定するつもりはないが、技術価値の評価は低い。

技術とビジネスのコミュニケーションを活性化し、技術の価値を正しく評価しよう

技術担当とビジネス担当では、技術を評価する「モノサシ」が異なっています。
ビジネスを成功させるには、共通で妥当な「モノサシ」を用いて、納得感ある投資判断を行わなければなりません。
本研修では、技術価値の評価基準のギャップを埋め、研究・マーケティング双方が考えねばならないことを提示します。

このようなお困りが起きていたら、社内で「技術価値」の評価基準に担当別のギャップが起きている可能性があります

  • 技術者側の言い分

    ■ 画期的な技術であるはずなのに、その凄さが経営者に伝わらない
    ■ よい研究テーマのはずだが、理解されずに予算がつかない
    ■ 国プロなどで開発した技術をオープンにしても、誰にも使われない

  • 経営者側の言い分

    ■ 毎年、かなりの予算を投下しているのによい技術がでてこないと感じる
    ■ 技術開発と事業開発が分断されていて、相互に不満を抱えている
    ■ 研究所から役員会にあがってくるレポートの内容に薄さを感じる

研修内容

本研修では、「技術価値をどのように評価するか」、「評価した技術の価値を経営者/投資家にどうやって適切に伝えるか」を実践的なケースを基に解説し、演習を通して貴社の社員に定着させます。

基礎的な知見 / 前提となる理解の促進(例)
  • 立場別の関心事項の違い・判断基準の違い
  • 評価基準をそろえることの意義、投資をするか否かは何で議論されるべきか?
  • 技術価値評価に基づくオープンイノベーションとは?
ケース・スタディ(例)
  • 技術価値評価を正しくおこなっていたら、日本の半導体産業は競争力を維持できたか?
  • 技術価値評価を正しくおこなっていたら、日本の液晶産業は競争力を維持できたか?
  • 技術価値評価を正しくおこなっていたら、日本のリチウムイオン電池産業は競争力を維持できたか?

本研修は下記のような企業様にお勧めいたします

市場ニーズに沿った技術開発を実践したい企業様
顧客要望を追う受け身な開発から、中長期的な視点で市場創出を狙う開発に転換したい企業様
組織間の壁が厚く、研究開発部門とマーケティング部門がタコつぼ化している企業様
お申し込み・お問い合わせ

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技術マーケティング
・ビジネスモデル作成研修

本研修では、競争力の獲得に技術が大きな要素を持つ、B2B産業において、「技術を中心とした製品開発におけるマーケティングとビジネスモデル作成」を学んでいきます。

本研修の対象と目的

電機電子・自動車・素材(化学・鉄鋼)といった日本経済を牽引してきた産業は、近年様々な環境変化に直面、ビジネス面で克服すべき課題を多く抱えています。

具体的には、、、

  • 技術力だけで差別化することの限界
  • プロダクトライフサイクルの短命化と自転車操業的な研究開発
  • ニッチ分野の収益性低下
  • 日本社会という参入障壁(言語・文化など)の低下に伴うグローバル巨大企業との競争

これらの課題は、従来のような「長期計画の技術的差別化」だけでは対応できず、「技術マーケティング・ビジネスモデルプランニング」の概念の導入と活用が求められています。

そこで本研修は、主に素材/部品の開発から製造を行っている産業の企画部門の方を対象に、技術マーケティングに基づく研究/経営企画を実現するためのスキルアップを目指すものです。電機電子・自動車・化学・鉄鋼など製造業の企業様P.E.ファンドや投資銀行などで左記製造業をご担当し、投資判断を行う担当者様にも有意義な内容となっています。

これまでの「ビジネスモデル研修」の問題点:技術力が差別化に重要なB2B産業で利用できるものが少ない

せっかくマーケティングの研修を受けたが、話が現状の業務と遠すぎて、どう活用したらいいかわからない。。。

結局、技術開発と話をどうつなげたらいいのか?コーラの売り方と、機能性材料の売り方は本質的に異なるように思うが、それを同じ土俵で話されても困る。。。

フレームワークは理解したが、そこに何を埋めたらいいのか、埋めた後にどう使えばいいのかわからない。。。

研修の特徴

フレームワークの解説ではなく、「ビジネス・クリエイティビティの向上」に重きを置く

ビジネスマンとしての「クリエイティビティ」を研く

様々なバックデータを整理することで、事業が進む方向性をあぶり出し、創造的なプランを生み出す

ビジネスモデルを作るとき、様々なフレームワークに目が行きがちです。しかし、フレームワークとは情報を整理するための枠組みに過ぎずそれ自体に特別な効果はありません。フレームワークの中身に記載される言葉こそ重要であり、そしてその整理された言葉をみながら「ビジネスプラン」を発見するクリエイティビティが成果を分けるポイントなのです。

我が国の技術投資効果を上げる

「日本の技術投資は生産性の向上に結びついていない」課題を克服する

20年以上前の内閣府年次経済財政報告書には、すでに日本の研究投資効率が悪いこと:研究開発費に対して(その効果指標である)全要素生産性が低いことを問題視する記述が登場しています。そしてこの状況そのものは、現在に至ってもなんら変化していません。ただ開発費を増やしても状況は改善しないことは明らかであり、やり方(クリエイティビティ)の部分に変化と強化が必要であると考えています。

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